千葉県の近代産業遺跡
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小湊鉄道蒸気機関車
市原市小湊鉄道五井機関区構内
1号(5776)・2号(5777) ボールドウィン社(アメリカ) 大正13年
B104号 ベイヤー・ピーコック社(イギリス) 明治27年
小湊鉄道は房総半島内陸部の振興をはかるため、養老川流域の地主・富豪などにより
房総半島を横断する五井・小湊間を開通する目的で、大正6年(1917)に創立されました。
しかし、資金調達に困り、安田財閥に出資を懇願し、路線を少しずつ延ばしながら、
最終的に昭和3年に五井・上総中野間が開通しました。橋梁工事のほとんどは
鉄道連隊の人海戦術に
よって架けられ、鉄道連隊はそこで得た架橋技術によって日中戦争において多いに役立ったそうです。
さて、前述の通り小湊まで路線を延ばす予定でしたが清澄山が立ちはだかり、また大原から
国鉄木原線(現いすみ鉄道)が終着駅の上総中野駅まで開通していたので、房総半島横断の
目的は一応達成されたとして、上総中野・小湊間の建設は断念してしまいました。
写真の1号・2号機関車は開通当初から昭和31年まで活躍した双子の機関車です。
また、B104号は昭和21年に国鉄から払い下げられ、昭和25年まで活躍しました。
1号(右)・2号機関車(大正13年)
B104号機関車(明治27年)