千葉県の近代産業遺跡

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ヤマサ一号内燃機関車銘板
ヤマサ一号内燃機関車(山ざくら号)
ヤマサ醤油第一工場構内(銚子市北小川町2570)
ドイツ ケルン市 ドイッツ発動機株式会社製

この機関車はオットー(OTTO)式と呼ばれ、日本に現存する最古のディーゼル機関車です。石油を燃料として走る珍しいドイツ製のディーゼル機関車で、 大正15年頃に輸入され、千葉駅構内の側線で貨車の入れ替え作業に16年間使用されました。その後、しばらく構内に留置されましたが、昭和 31年12月にヤマサ醤油に引き取られました。しかし、昭和38年から主要部分に亀裂が入り、運転上危険なため昭和39年に引退しました。
「山ざくら号」は「ヤマサ蔵」に由来しています。機関車はJR浜松工場で整備の上、大切に保存されています。
同時期に静岡県の堀之内軌道(昭和10年廃止)にも6両輸入されました。


ヤマサ一号内燃機関車
ヤマサ一号内燃機関車
堀之内軌道を走る同型機関車
堀之内軌道を走る同型機関車(1)
「静岡県の鉄道 今・昔」より
堀之内軌道を走る同型機関車
堀之内軌道を走る同型機関車(2)
「広報きくがわ1979年7月号」より