千葉県の近代産業遺跡

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鍋店梶@PRセンター
総覧掲載No.14086
鍋店梶@PRセンター
成田市成田338
木2
建築年 大正6年
設計者 岩井 勇
施工者 小林




鍋店(なべだな)の歴史は古く、祖先は室町時代より成田に住み代々農林業を営んでいましたが、 酒造家としての創業は元禄弐年(1689年)と言われています。当時の所轄藩であった佐倉藩(堀田家)より 1,050石の酒造株を与えられ、成田村で清酒の醸造販売を始めました。屋号は「鍋屋」と言っていました。 その由来は、金座、銀座などのいわゆる『座』の1つである『鍋座』を預かっていた言われ、 また、醸造家のことを当時は「おたな」(お店)ともいい、「鍋」と「お店」がいつしか一体となり、 鍋店(なべだな)という屋号を用いるようになったと伝えられています。 この建物は近代建築総覧発行当時は呉服部として使われていましたが、現在では自社のPRセンターとして使われ ています。